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綺麗な. エロアニメ お嬢様系巨乳美少女たちがエッチな調教されて性奴隷化!. 無修正 綺麗な巨乳妻と変態男 上村春奈 | 無修正が見たい. 多数の男に囲まれる宇都宮しをん. こんにちは、元村元(@motomurahajime)です。このたびは本書『THE BEST 100 OF Hulu ~Huluおすすめ洋画・邦画100選~』をご購入いただき、まことにありがとうございます。)です。このたびは本書『THE BEST 100 OF Hulu ~Huluおすすめ洋画・邦画100選~』をご購入いただき、まことにありがとうございます。, 本書は、わたしが運営するブログ「良い知らせと悪い知らせがある」の記事の一部を電子書籍化したものです。動画配信サービス「Hulu」が配信する映画の中から100本、わたしが読者の方におすすめしたい作品をピックアップしました。また、ささやかながらわたしが実際に鑑賞したレビューを200字ほどでまとめさせていただいております。2016年12月5日現在、Huluが配信している映画を取り上げておりますが、すでに配信が終了しているものがある場合がございます。見つけ次第、本書より除外し、アップデート版を作成いたします。, 本書はすべて個人の手作りによるもので、ご承知のとおり販売価格も0円とさせていただいております。ひとりの映画好きが書いたレビューが、本書を手にとっていただいたあなたの暇つぶし、あるいは映画鑑賞の参考になれば、この上ない喜びです。, 【配給】ギャガ/【監督】トム・フーパー/【脚本】デヴィッド・サイドラー/【出演】コリン・ファース、ヘレナ・ボナム=カーター、ジェフリー・ラッシュ, 【レビュー】吃音の主人公を演じたコリン・ファースのなりきりぶりが実に素晴らしく、またヘレナ・ボナム=カーターの可愛らしくて献身的な奥さんも良い。奇人変人役じゃないヘレナ・ボナム=カーターを観たのは、筆者はこの作品がはじめてかも知れません。スピーチ本番に向かうこと、それ即ちナチス・ドイツと一線交える覚悟を決めること、その緊張感が、まったく退屈させません。一世一代のスピーチとはいえ、まさか人が大勢の前でしゃべるだけのシーンでここまでの感動を味わえるとは予想もしませんでした。, 【配給】UIP/【監督】クリス・ヌーナン/【脚本】ジョージ・ミラー、クリス・ヌーナン/【出演】クリスティーン・カヴァナー、ジェームズ・クロムウェル、マグダ・ズバンスキー, 【レビュー】『マッドマックス』で大ヒットを飛ばしたジョージ・ミラー監督が脚本を担当しているところにも注目です。『ベイブ』の作りじたいが、じつに『マッドマックス』的。じつは筆者の生涯ベスト映画トップ5に入る大好きな作品で、小学生のころに社会科見学か何かの帰りのバスで観て、非常に感動した記憶が残っています。今でもオープニングの音楽で涙腺が崩壊しするくらい、思い入れがあります。動物にも人間と同じヒエラルキーが存在し、その中でも最下層の「食肉として処理される豚」が主人公であることに、この作品の意義がある。いのちの大切さを子どもに伝えるなら、ぜひ『ベイブ』をオススメしたいですね。, 【配給】日活/【監督】ラージクマール・ヒラーニ/【脚本】ラージクマール・ヒラーニ、ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー【出演】 アーミル・カーン、R・マドハヴァン、シャルマン・ジョシ/【出演】 アーミル・カーン、R・マドハヴァン、シャルマン・ジョシ, 【レビュー】スティーヴン・スピルバーグやブラッド・ピットが高く評価したことで注目されている作品。インド映画に「歌って踊って、やたらと長い」というイメージを持たれる方もいらっしゃると思いますが、この作品も例外ではありません。でも、最後の最後まで飽きさせない”引き”があります。主人公・ランチョーをめぐるストーリーは過去と現在がシンクロしながら進む、謎解き要素を含んだサスペンスであり、ところどころに笑えて泣ける、センスの良いコメディがほどよいスパイスのように繰り広げられます。ラストの思いがけない感動を、ぜひ味わってください。, 【配給】ギャガ/【監督】トーマス・アルフレッドソン/【脚本】ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン/【出演】ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハート, 【レビュー】裏切り者を暴く緊張感と、謎解きのスリルが味わえます。2回観て全体像が掴めるタイプの作品で、1回めの鑑賞では登場人物の名前や立場すら把握するのに苦労するほど難解ですが、真犯人が発覚して映画が終了してから、間髪入れず伏線の確認のため、もう一度観たくなること間違いなしです。全編とおして派手なアクションはなく、じわじわと犯人に迫るサスペンスですので、じっくり腰を据えて鑑賞することをおすすめします。, 【配給】ソニー・ピクチャーズ/【監督】ロン・ハワード/【脚本】ダン・ブラウン、アキヴァ・ゴールズマン/【出演】トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン, 【レビュー】ダン・ブラウン原作の、世界的にベストセラーとなった謎解き小説の映画化。当時、筆者は原作にのめり込み、何度も読み返し、ダン・ブラウンの作品をすべて読破するくらいハマりました。本作は日本人にもなじみのあるダヴィンチの作品が謎解きの題材となっているので、そこまで難解な作品ではありません。トム・ハンクスふんするラングドン教授のウンチクがためになるし面白いしで、彼にガイドしてもらいながら、名所巡りしたくなること必至です。『アメリ』のあどけなさを残しつつ、大人の女性の魅力をたたえたヒロインを演じたオドレイ・トトゥも、かわいらしくて美しい。, 【配給】ソニー・ピクチャーズ/【監督】キャスリン・ビグロー/【脚本】マーク・ボール/【出演】ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン, 【レビュー】驚くべきはクライマックスの、特殊部隊がビン・ラーディンのアジトに侵入し、彼を殺害するまでの一連のシーン。暗闇のなかでどこからテロリストが撃ってくるか、いつ銃撃戦が始まるか、ヒリヒリとした緊張感のなかで、固唾を呑んでその瞬間を待つことになります。実は当時の米国大統領バラク・オバマが観ていたのとほぼ同じであるということ。本作には命令を下すはずの大統領が出てこない、つまり観客は大統領の目線で作品を見守ることができる...観客であるこちらが、テロの首謀者を殺害するシークエンスを、まるで映画を見るかのようワクワクしながら観ていることに戦慄をおぼえます。, 【配給】パラマウント / UIP/【監督】トニー・スコット/【脚本】ジム・キャッシュ、ジャック・エップス・Jr/【出演】トム・クルーズ、ケリー・マクギリス, 【レビュー】20代の初々しいトム・クルーズと、80年代の古き良きアメリカの雰囲気と、米空軍史に残る傑作戦闘機のドッグファイトを楽しめる作品です。テーマ曲の「Dangerous Zone」も印象的ですね。この時代に訓練を終えた兵士たちが湾岸戦争に出征したんだなあ~と思うと感慨もひとしお。Huluでは吹き替え版のクオリティが物議をかもしており、筆者も吹替版での鑑賞は違和感大アリでまったく集中できませんでした。字幕で観ることをおすすめします。, 【配給】ユナイテッド・アーティスツ/【監督】ジョン・G・アヴィルドセン/【脚本】シルヴェスター・スタローン/【出演】シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザース, 【レビュー】筆者にとって、『ショーシャンクの空に』や『ライフ・イズ・ビューティフル』と並ぶ、名作と評されているからこそ敬遠しがちな作品のひとつだったんですが、これは本当に観てよかったです。最新作の『クリード チャンプを継ぐ男』も含め、シリーズを通して大好きな作品となりました。多くの映画ファンが普及の名作として挙げる意味がわかります。パロディされまくっているラストの「エイドリアーン!」も、全編とおして観ると感動に打ち震えるほどのシーンになること間違いなしです。当時、まったく売れていなかった俳優シルヴェスター・スタローンが『ロッキー』にかけた思いも合わせて観てほしい一本。ぜひ「ファイナル」まで駆け抜けて鑑賞していいただきたい。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】スタンリー・キューブリック/【脚本】スタンリー・キューブリック、マイケル・ハー、グスタフ・ハスフォード/【出演】マシュー・モディーン、ヴィンセント・ドノフリオ、R・リー・アーメイ, 【レビュー】ニコニコ動画で一時期大人気だった「ハートマン軍曹」が印象に残っておられる方も多いのではないでしょうか。じつは前半と後半で別の映画といえるくらい、ガラリと雰囲気が変わります。筆者は鑑賞していて「前半は虚構、後半が現実」というような印象を受けました。そのトリガーとなるのが、ハートマン軍曹が射殺されるシーンです。ある意味で爽快感がある一方、いよいよ精神的に異常を来した人間の顛末に虚しさも描いています。後半のベトナム戦争も凄惨極まりなく、主人公たちに襲いかかったスナイパーが実はベトコンの少女だったという事実。本作を反戦映画とする評価もありますが、これは明確に戦争のリアリティを描いた作品です。, 【配給】CJエンタテインメント・ジャパン/【監督】チュ・チャンミン/【脚本】ファン・ジョユン/【出演】イ・ビョンホン、リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ, 【レビュー】韓国映画といえば、裏社会の男たちの凄惨な暴力と生き様を描いたノワールが有名ですが、筆者はちょっと苦手で… かといって韓国映画のすべてを敬遠するのは勿体無いということで本作を鑑賞。想像以上に面白く、印象に残る一本となりました。イ・ビョンホンの一人二役の演じ分けはさることながら、お話全体がタイムリミット・サスペンスとしての緊張感に満ちあふれています。さらに、最後の最後にある人物が見せる、ある仕草が最高に涙腺を刺激します。韓国映画に苦手意識のある方にこそ観てほしい一本です。, 【配給】ギャガ/【監督】スティーヴ・マックイーン/【脚本】ジョン・リドリー/【出演】キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ, 【レビュー】黒人差別や奴隷時代を描いた作品が、アメリカで続々と制作されていた時期の一本。感動どころか目を背けたくなるような、心に突き刺さる苦く辛いシーンが続きます。史実であり、いまなお続いている現実だからでしょう。邦題のとおり夜は明ける…ではなくて、ラストはかなりモヤッとした後味の悪さが残ります。物語の帰結としては、主人公の奴隷からの解放と家族の再開でハッピーエンドに見えても、実際は差別が今なお続いているということを示唆しています。, 【配給】ビターズ・エンド/【監督】トラヴィス・ファイン/【脚本】トラヴィス・ファイン、ジョージ・アーサー・ブルーム/【出演】アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ, 【レビュー】今となってはLGBTも認知度が上がっているとは思いますが(それでもまだまだだろうけど)、これは30年以上前のお話。同性愛者が障害児を引き取る難しさ、たとえ愛情があっても司法がそれを許さなければ、かなわないという現実を、登場人物の3人と観客は突きつけられます。ラストの悲劇は観ていて本当に辛いものがあり、歌手としてデビューしたルディが力強く歌うのその姿は、映画を観ているこちらガ側に「愛とは何か」「家族とは何か」を訴えてくるものがあります。, 【配給】ギャガ/【監督】オリヴァー・ヒルシュビーゲル/【脚本】ベルント・アイヒンガー/【出演】ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ, 【レビュー】ニコニコ動画などのMADでずいぶん有名になってしまった「総統」。実際は敗戦濃厚となったナチスとヒトラーの最期を描いているので、非常に暗く、救いがなく、悲壮感にあふれています。制作はドイツ、オーストリア、イタリアというかつてのナチス・ファシズム国家。過去の「黒歴史」と真摯に向き合って制作したと考えると、非常に意義のある作品であると言えます。本作を空耳的なネタ映画として観るのも楽しいのですが、1度は戦争、ナチスを考えるための作品としてご覧になることをオススメします。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】マイク・ニューウェル/【脚本】スティーブ・クローブス/【出演】ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン, 【レビュー】『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開に合わせて、Huluでも配信開始となった「ハリー・ポッター」シリーズ。なかでも最高傑作との呼び声高く、ハリポタ弱者の筆者も楽しく鑑賞した「炎のゴブレット」をピックアップしました。原作に縛られることなく、一本のハリー・ポッター映画として作り上げた本作は、修行、魔法対抗戦、恋愛模様、ラストの対決と少年マンガ的な見どころも多く、かつ大人も楽しめる作品に仕上がっています。, 2016年11月にハリー・ポッターシリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が公開となりました。レビュー記事をアップしていますので、こちらもどうぞ。, 【関連記事】シリーズ最高傑作!『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』最速レビュー, 【配給】日活/【監督】白石和彌/【脚本】高橋泉、白石和彌/【出演】山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー, 【レビュー】実際に起きた凶悪殺人事件「上申書殺人事件」を元にした実写映画。リリー・フランキー、ピエール瀧の鬼気迫る演技が高く評価されている作品ですが、強い正義感をもっているがために狂気に落ちていく主人公を演じた、山田孝之の細やかな演技があってこそ、作品の全体的な評価につながっているんだと思います。それにしても、これが実際にあった事件とは驚愕のひとこと。さらに映画では最後の最後までだれひとり救われないさまが辛すぎる。本作からは、いったいだれが「凶悪」なのか、登場人物の一人が言う「怖いもの見たさ」で鑑賞しているわれわれも、実は「凶悪」ではないのか、というテーマを突きつけられます。気分を重くしたいときの鑑賞をおすすめします。, 【配給】日活/【監督】園子温/【脚本】園子温、高橋ヨシキ/【出演】吹越満、でんでん、黒沢あすか, 【レビュー】「埼玉愛犬家連続殺人事件」という実際にあった事件をベースになっています。園子温の狂気がそのまま具現化したような作品です。ひたすらキツイし、グロいし、わけがわからないし、最後まで一切の救いがありません。良い意味で観ていて疲れる映画。スプラッター描写が苦手な方にはおすすめできない!でんでんの好々爺ぶりと狂人ぶりの二面性、徐々に心を蝕まれ、ついには「キレる」吹越満、このふたりの演技が堪能できます。本当に犯罪を犯すような人って意外と身近にいて、普段はいい人を装ってるもの...最初から狂っているのかもしれないし、突然狂い出すのかもしれない。二人の演技から感じ取ることのできる紙一重感が、また作品の奥深さ、恐ろしさを倍増させます。, 【配給】ギャガ/【監督】蜷川幸雄/【脚本】宮脇卓也、蜷川幸雄/【出演】吉高由里子、高良健吾、ARATA, 【レビュー】芥川賞を受賞した金原ひとみの小説を映画化。Huluの「すべての人気順」でトップあたりにくる作品。まあ、吉高由里子の見事な脱ぎっぷりを考えれば納得ですけどね。笑 吉高由里子が当時20歳の若さだったからこそ表現できたヒリヒリした魅力と狂気。同じく20歳だった高良健吾も若さゆえの危なっかしい感じがよく出ています。全編とおして文学的な雰囲気があり、登場人物の行動やその動機などについては「行間を読む」楽しさがあります。逆に「劇中でちゃんと説明してほしい」 という方にとっては、わからないところがわからないまま終わってしまう作品かもしれません。, 【配給】松竹/【監督】山田洋次/【脚本】山田洋次、朝間義隆/【出演】高倉健、倍賞千恵子、桃井かおり、武田鉄矢, 【レビュー】ポスターやDVDのパッケージで結末はわかっているのに… 「ハンカチはぶら下がっているの?奥さんは待っててくれてるの?」というドキドキが最後まで止まらない。山田洋次監督の演出の成せる技ですね。高倉健の渋い演技は言うまでもなく、武田鉄矢と桃井かおりの初々しい演技が実にグッド。当時も今も変わらない?軽薄で空っぽな欽也と、職場という狭い人間関係のなかで失恋しながらも必死に生きる朱美。最初はナンパで知り合った欽也と朱美が、島夫妻の愛情に心打たれてお互いに愛し合うようになる。このもうひとつの結末こそ、「黄色いハンカチ」で山田洋次監督が描きたかった、真のラストなのではないでしょうか。, 【配給】アスミック・エース/【監督】川村泰祐/【脚本】大野敏哉、川村泰祐/【出演】能年玲奈、菅田将暉、池脇千鶴、太田莉菜、長谷川博己, 【レビュー】東村アキコの人気コミックを実写映画化。お話はオタク女子たちがイケてる男子の力を借りて、世間にカウンターパンチを食らわすという、この手の作品では王道のサクセスストーリー。何よりも素晴らしいのはキャラクターの造形ですね。主人公の月海は能年玲奈(のん)が前年に演じた「あまちゃん」とは、またひと味違った可愛らしさがあり、菅田将暉演じる女装子・蔵之介の掛け合いは、観ていて多幸感すら味わえます。他のオタク女子たちも実に良いキャラクターで、彼女らそれぞれのスピンオフが観たくなるような魅力を発揮しています。その分、月海が恋をする修(長谷川博己)がキャラ負けている感じがするのは少し残念。, 【配給】ワーナー・ブラザース映画/【監督】金子修介/【脚本】大石哲也/【出演】藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香、香椎由宇, 【レビュー】人気コミック『DEATH NOTE』の実写映画化。原作マンガ未読でも楽しめます。デスノートのルールがやや複雑な感はありますが、そこは登場人物のセリフと「実演」で説明してくれます。とくに冒頭のスリリングさは見もの。デスノートの効果の恐ろしさと、キラの天才的頭脳が合わさったら、こんなに恐ろしいことができるのか...と。ただ、それ以降のキャラクターの造形に関しては、ほころびが見え隠れするところも。主人公の月(ライト)に原作ほどのカリスマ性や冷静さがなく、じゃっかん無計画に見えるし、Lも論理的というよりは、直感が鋭い天才肌の変人という印象。警察も警察で、大量殺人が起こってるのにのんびりしている感じは否めません。全体的に詰めの甘さが目立ってしまっているのが残念。, 「デスノート」シリーズの最新作『デスノート Light up the NEW world』のレビュー記事を書きましたので、こちらもどうぞ。, 【関連記事】新作にゴーサイン出したやつの名前を書いてやる。:映画『デスノート Light up the NEW world』レビュー, 【配給】松竹/【監督】滝田洋二郎/【脚本】中島丈博/【出演】中井貴一、佐藤浩市、三宅裕司、村田雄浩/, 【レビュー】浅田次郎の歴史小説を実写映画化。新選組好きの筆者としては、官軍に追い込まれていく彼らの姿は観ていて辛いものがありました。 前半はかなり引きこまれます。新撰組の隊士たちのキャラクター付けもさることながら、史実に沿って物語が進行していく緊張感もある。さらに、斬り結ぶ刀の重さをしっかり感じ取れる殺陣のシーンもとても良いです。後半がじゃっかん長く感じるところは少しだけ残念。主人公・吉村貫一郎のドラマなので、クライマックスの吉村ひとり語りはかなり泣かせにくるシーンではあるんですが、吉村が死んでからの息子の一件などはカットしてもよかったのでは。, 【配給】松竹/【監督】吉田大八/【脚本】早船歌江子/【出演】宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一, 【レビュー】本作を表面だけすくいとれば「職場の金を横領して年下の惚れた男に貢いだ女の話」ですが、その中身には「どんなかたちであれ、他人に感謝されることに快感を覚える」「お金そのものよりも、横領することの緊張感、スリルに快感を求める」といった、だれしもが陥る心理を描き出しています。原作小説に登場しないキャラクターを加え、よりサスペンス性を高めた作品に仕上がっています。とくに小悪魔的な若手OLを演じた大島優子が良い。演技上手くなったなあ〜とどこか感慨深さすら抱きます。筆者は男性ゆえ女性同士の職場の軋轢などはわかりませんが、心底こんな職場じゃ働きたくないなあと思ったり(褒め言葉)。, 【配給】東宝/【監督】森義隆/【脚本】大森美香/【出演】小栗旬、岡田将生、麻生久美子、濱田岳, 【レビュー】原作マンガは1巻のみ読んで映画を鑑賞。「ナメてかかったら意外と良かった」部類の映画でした。人気マンガの実写映画のなかでは、なかなか頑張ってる方ではないでしょうか。NASAとJAXAの全面協力もあって、採用試験のシーンは興味津々だし楽しいしで見ごたえがあります。とくに、ともに苦楽を分かち合ってきた仲間との間に「わざと険悪なムードをつくる」シーンは、試験とはいえ心が痛む。さらに、弟のムッタが月面で命の危険にさらされているという過酷な状況で、アニの日々人は何もできないもどかしさ。そういった悲喜こもごもが相まって、ラストのロケット打ち上げシーンはグッと来ました。, 【配給】松竹/【監督】山田洋次/【脚本】山田洋次、朝間義隆/【出演】真田広之、宮沢りえ、田中泯, 【レビュー】筆者は個人的に真田広之という俳優が大好きでして、さすが元JAC(Japan Action Club)の真田広之、殺陣は一級品。もちろん、方言や所作を含めた当時の下級武士の演技も素晴らしい。ラストの清兵衛と膳右衛門の決闘シーンは、痛快時代劇では味わえない、リアルな「一撃必死の殺し合い」の緊張感があります。さらに、初の時代劇とはいえ、さすが山田洋次監督の作品。時代考証や背景の描き込みはさすがの匠の領域です。季節折々の美しさ、夜の暗さ、建物や人々の衣装に至るまで、徹底されたリアルさがいっそう本作の奥深さをたたえています。実に贅沢な時代劇。, 【配給】松竹/【監督】山田洋次/【脚本】山田洋次、朝間義隆/【出演】永瀬正敏、松たか子、小澤征悦、吉岡秀隆, 【レビュー】前作『たそがれ清兵衛』に続く山田洋次監督時代劇の第2弾。こちらも前作に劣らぬ時代考証の精密さと、リアル感があります。登場人物も魅力的で、永瀬正敏演じる朴訥な主人公・片桐と、敵役の家老を演じた緒形拳の憎憎しさ。このコントラスト、最高じゃないですか。さらに、ラストの「鬼の爪」が炸裂するシーンは、過去に観たどんな必殺技よりも恐ろしさを感じましたね。派手なアクションは一切なく、何のことはない所作で一撃必殺の傷を負わせる。まさに隠し剣!まさに暗殺剣!ラストはハッピーエンドで清々しく、観ていて気持ちのいい作品です。, 【配給】SPOTTED PRODUCTIONS/【監督】入江悠/【脚本】入江悠/【出演】奥野瑛太、駒木根隆介、水澤紳吾, 【レビュー】TBSラジ『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』で宇多丸さんが激賞した作品のひとつ。主人公は救いようのないクズだし、一部を除いた登場人物のほとんどが人間として終わってるしで、正直観ていて辛く、イライラするシーンが多いです。劇中で唯一、イックとトムと征夷大将軍の絡みはホッとするものがありました。が、クライマックスのLIVEシーンは思わず目頭が熱くなる展開。ラップでつながるマイティとSHO-GUNのメンバーたち。1、2から続けて観ると、かなり感慨深いものがあります。おいHulu!1と2も配信してくれよ!, 【配給】アスミック・エース、東映/【監督】原田眞人/【脚本】原田眞人/【出演】役所広司、宇崎竜童、天海祐希, 【レビュー】警察側からの視点で「あさま山荘事件」を描いた作品。ヒロイックな事件解決物語というよりは、警察組織のグダグダや縦割り行政の弊害などもつまびらかに描き、現代の社会問題としての「あさま山荘事件」部分にスポットを当てています。興行的には振るわなかったようです。たしかに、あさま山荘事件は公開当時ですでに30年前の事件であり、航海当時に類似の事件があったわけでもなく、「なぜこのタイミングで?」と疑問に思うところも。ただ、事件じたいは今となっては歴史の教科書かテレビの特番くらいでしか観ることのなくなった「歴史上の事件」ですが、決してひと昔前の話ではなく、現代でも同じような事態が起こりうるのではないかと、作品を観ることで如実に連想させられます。, 【配給】SPE/【監督】ジョン・ファヴロー/【脚本】マーク・ファーガス、ホーク・オストビー、アート・マーカム、マット・ホロウェイ/【出演】ロバート・ダウニー・Jr、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス、グウィネス・パルトロー, 【レビュー】前半、調子乗ってるトニーがどん底に叩き落され、そこからアイアンマンとってはい上がり、本当の悪に立ち向かう展開。じつはこれ、トニー・スタークを演じたロバート・ダウニーJrの経歴と奇妙なシンクロがあるんです。まあ、詳しくはググってください。それにしても、男子は「ものづくり」に心ときめくものですね。アイアンマンのスーツを開発する過程は少年心にワクワクする、楽しいシーンになっています。, マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品でHuluが配信しているのは『アイアンマン』だけ。『アイアンマン』を楽しんだら、次のMCU作品をぜひ鑑賞してみてください。, 【関連記事】マーベル新作『ドクター・ストレンジ』がヒットしているので、これまでのマーベル映画をまとめてみる。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】ポール・バーホーベン/【脚本】エドワード・ニューマイヤー、マイケル・マイナー/【出演】ピーター・ウェラー、ナンシー・アレン、ロニー・コックス, 【レビュー】ロボコップをはじめとする、ロボットのデザインがいい感じで「洗練されすぎていない、80’sデザインの集大成」がグッド。ロボコップのパントマイムなどがパロディーでよく使われますが、実はストーリーじたいかなりシリアスで、ハード。序盤で主人公がギャングにリンチされるシーンのむごたらしさ、受け付けない人も多いのでは。まあ、それがあってこそのロボコップ誕生ですし、彼への感情移入が強烈にもなるんですけどね。アクションだけでなく、主人公を殺害した黒幕を暴いていくサスペンス要素もあり、非常に映画的完成度の高い作品となっています。, 【配給】アミューズピクチャーズ/【監督】ポール・W・S・アンダーソン/【脚本】ポール・W・S・アンダーソン/【出演】ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス, 【レビュー】じゃっかんゲームの「バイオ」とはテイストは違い、登場人物たちにゲームのバイオ独特のアクションの制約がないため、緊張感、生きるか死ぬかのギリギリ感は多少削がれているものの、全体に漂うホラー感はしっかり継承されています。後々のシリーズで覚醒し、無双キャラになってしまう主人公のアリスが、1ではまだ普通の人間よりちょっと強いくらいのレベルですので、クリーチャーとのバトルにほどよい緊張感があり、観ていて飽きることがありません。何より20代のミラ・ジョボビッチが、美しいし可愛いしで最高。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】ジェームズ・キャメロン/【脚本】ジェームズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハード/【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー, 【レビュー】言わずと知れたジェームズ・キャメロンの出世作にして最高傑作。30年以上前の作品なので、骨組みだけのT-800がぎこちなく動いたりするわけですが、特殊メイクや黎明期のCGで、よくぞこれだけの世界観を作り上げたなあと感慨深いものすらあります。当時のシュワちゃんのひどいオーストリア語訛りが原因で、ほとんど台詞がないという逸話から生まれた、だからこそ得体の知れない存在、恐怖感をあおるターミネーターの凄み。玄田哲章さんの声で動くT-800もいいんですが、個人的には生の「I'll be back.」が聴けるので字幕もアリだと思います!, 【配給】東宝/【監督】本多猪四郎(本編)、円谷英二(特撮)/【脚本】村田武雄、本多猪四郎/【出演】宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬, 【レビュー】当時は今ほど「怪獣映画」というジャンルが確立されておらず、主人公の尾形、尾形の恋人・恵美子、そして芹沢教授の三角関係をもって「大メロドラマ」として打ち出されたそうです。たしかに、後年のゴジラシリーズに比べ、人間ドラマの方に大半の時間が割かれています。戦後9年でこのレベルの特撮映画を完成させた技術、ゴジラという世界に誇るキャラクターと作品の完成度、どれをとっても最高峰の映画。本当に優れた映画というのは、公開がどれだけ古くても、どの時代に鑑賞しても、普遍的なメッセージを内包しているものなんですよね。東日本大震災を経験し、震災を描いた作品としての『シン・ゴジラ』が公開された今こそ、観ておくべき作品です。, 【配給】東宝/【監督】橋本幸治(本編)、中野昭慶(特撮)/【脚本】永原秀一/【出演】小林桂樹、田中健、沢口靖子、宅麻伸, 【レビュー】前作から9年の休止を経て、原点回帰を目指した内容になっています。『シン・ゴジラ』が公開になったということで、こちらもおすすめの一本。「核」そのものであるゴジラ、そのゴジラに対抗しうる唯一の武器としての「核」、いずれも人類を滅ぼしかねない存在であり、東西冷戦下にあった当時の「核」というテーマについて真摯に向き合った作品です。ゴジラの造形、アクションについても原点回帰に挑戦しており、これまでの子どものヒーロー然とした動きを封印し、東京を蹂躙する大怪獣としての重厚な動きや、感情の読めない表情などでゴジラの恐怖感を煽っています。上陸時に熱線で自衛隊の戦車隊を壊滅させるシーンは圧巻!, 【配給】東宝/【監督】大河原孝夫(本編)、川北紘一(特技)/【脚本】三村渉/【出演】高嶋政宏、佐野量子、小高恵美、原田大二郎, 【レビュー】前作『ゴジラVSキングギドラ』からつながる続編。スクラップになったメカキングギドラを目の前に、中尾彬さん演じる麻生大佐の「今度こそヤツの息の根を止めてやるのセリフ、これ一発で引き込まれます。しびれます。そこからはじまる作曲家・伊福部昭氏のオープニング曲は必見。何が良いって、『シン・ゴジラ』で非常に評判の良かった、エンドロールの最後を飾った「VSメカゴジラ」テーマ曲ですからね。中盤のドラマパートに中だるみはあるものの、クライマックスの幕張決戦は、それまでのウップンを晴らすような激アツバトル。合体メカあり、ゴジラ覚醒あり、熱戦の撃ち合いありで、VSシリーズ史上最高の決戦シーンに仕上がっています。, 【配給】東宝/【監督】金子修介(本編)、樋口真嗣(特撮)/【脚本】伊藤和典/【出演】永島敏行、水野美紀、石橋保、吹越満, 【レビュー】『シン・ゴジラ』以前に、単なるヤラレ役ではなく、怪獣に対抗しうる「国防の象徴としての自衛隊」を描いた作品です。さらに、これまた『シン・ゴジラ』の「在来線爆弾」に匹敵する、従来のインフラが怪獣に対抗する手段として活用されるシーンも描かれています。怪獣や超兵器が怪獣を倒すだけでなく、人間が持っているテクノロジーで怪獣に一矢報いる。実に気持ちが良い。平成ガメラシリーズだけでなく、特撮映画氏に残る傑作!自衛隊が怪獣相手に奮闘するのも観ていてワクワクするし、劇中の台詞がことごとくアツいのもアガります。, 【配給】クロックワークス / ギャガ/【監督】チャウ・シンチー/【脚本】チャウ・シンチー、ツァン・カンチョン/【出演】チャウ・シンチー, 【レビュー】あのクエンティン・タランティーノ監督が「ぶっちぎりに凄い映画だ」と絶賛した作品。最初から最後まで腹抱えて笑えます。香港映画、カンフー映画の新しい境地を見た。その一方で、笑えるんだけどクソ真面目なシーンがまたかっこよかったりするんですよね。主人公のシンたち少林寺チームが練習試合の相手にバカにされ、侮辱された後の覚醒シーンのかっこよさ、最終決戦で助っ人に来るあいつの心強さときたら、非常に熱いものがあります。自然にテンションが上がるオープニング曲もいい。, 【配給】フェイス・トゥ・フェイス/リベロ/【監督】ウィルソン・イップ/【脚本】エドモンド・ウォン【出演】ドニー・イェン、サイモン・ヤム、池内博之, 【レビュー】ブルース・リーの師匠であるイップマンを題材にした、実話に基づくフィクション。『ローグ・ワン』にアジア系の俳優として初の出演を果たしたドニー・イェン兄貴の代表作です。当時日本軍の統治下にあった中国の視点で描かれるので、どうしても日本軍が大悪になるのは仕方がないとして... 実際にイップマンも邸宅を日本軍に没収されていますから。さすが、2000年台のカンフー映画というべきか、格闘シーンが洗練されてます。アクションはもちろん、カメラワークにすら美しさを感じます。ドニー・イェン兄貴のアクションのポテンシャルがあってこそ、ですね。, 【配給】フェイス・トゥ・フェイス/リベロ/【監督】ウィルソン・イップ/【脚本】エドモンド・ウォン/【出演】ドニー・イェン、サモ・ハン・キンポー、ホァン・シャオミン, 【レビュー】前作が中国武術vs空手だったのに対し、本作はvsボクシング。全体的な雰囲気は『ロッキー4/炎の友情』的な感じです。ドニー・イェン兄貴とサモ・ハン・キンポー師匠の超絶アクションもさることながら、この作品の見どころはラスト4分。それまでの1時間40分は前説のようなものです。これマジで。, 【関連記事】「ローグ・ワン」ドニー・イェン出演記念!いま振り返ろうドニー・イェン主演映画おすすめ5選, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】ラナ・ウォシャウスキー、リリー・ウォシャウスキー/【脚本】ラナ・ウォシャウスキー、リリー・ウォシャウスキー/【出演】キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス, 【レビュー】お話それ自体よりも、圧倒的な未来志向のヴィジュアルが本作の見どころではないかと。弾丸を紙一重で避けるシーン、柱を盾にした銃撃戦のシーン、へそからバグが体内に侵入するシーン...どれをとっても印象的で、「マトリックスの名シーン」と問われたら、すぐに思い出せるようなインパクトがあります。エージェント・スミスがとにかく怖い!, 【配給】東宝東和/【監督】テッド・コッチェフ/【脚本】マイケル・コゾル、ウィリアム・サックハイム、シルヴェスター・スタローン/【出演】シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー, 【レビュー】「ナメてた相手がじつは殺人マシンでした」モノの元祖?マッチョが暴れまわる娯楽アクションは「2」以降で、初代はベトナム帰還兵の孤独と苦悩を描き、戦場でひとり奮闘するランボーの姿を通して戦争の悲惨さ、無情さを訴える作品になってます。また、公開当時アメリカではベトナム戦争の帰還兵に対する偏見や反発が根強く、中規模的なヒットに終わり、そこから2以降は爽快なアクションに路線変更した事実があります。1がアクション主体でないにせよ、アクションそのものが一級品であることは間違いありません。ゲリラ戦を生き抜いたランボーの強さにご注目。さらに、「まだ終わっちゃいない!戦争は続いている!」からはじまる、ランボーのベトナム戦争語りは胸に突き刺さるエピソードばかりです。, 【配給】ギャガ/【監督】シルヴェスター・スタローン/【脚本】シルヴェスター・スタローン、アート・モンテラステリ/【出演】シルヴェスター・スタローン、ジュリー・ベンツ, 【レビュー】90分というほどよい上映時間ながら、朝昼晩、こってり焼肉を食べさせられるような、非常にハイカロリーな作品です。グロ描写、ゴア描写、大量殺戮がこれでもかというほど続く。「ランボー1」で描かれたベトナム帰還兵の悲哀が、2以降は戦場エンターテインメントになってしまい、それを精算するかのように「最後の戦場」で究極の凄惨さを描いています。覚悟を持って観るべし。, 【配給】松竹/【監督】シルヴェスター・スタローン/【脚本】デヴィッド・キャラハム、シルヴェスター・スタローン/【出演】シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン, 【レビュー】スタローン、ステイサム、ドルフ・ラングレンといった、肉体派アクション俳優たちによるお祭り映画です。わずかですがシュワちゃんやブルース・ウィリスの共演も嬉しい。さすが主役級のアクション俳優を揃えただけあって、見せ場は個々のアクションシーン。銃撃戦も、ナイフも、ステゴロ(素手)も、役者の動きからカメラワークから、すべてにおいてバカがつくほど(褒め言葉)洗練されていて、大味な展開なんて気にならないほど楽しませてくれます。, 【配給】松竹/ポニーキャニオン/【監督】サイモン・ウェスト/【脚本】シルヴェスター・スタローン、リチャード・ウェンク/【出演】シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン, 【レビュー】エクスペンダブルズシリーズ3作品のなかで、もっとも豪華客演、もっとも楽しいのがこの「2」。さっそうと現れて神がかり的な強さを発揮するチャックノリス、ジャン・クロード・バンダム演じる悪役・ヴィランのいっぺんの曇りもない悪者感もたまりません。前作ではほんの数カットだけしか登場しなかった、アーノルド・シュワルツネッガー、ブルース・ウィリスが、本作ではタッグを組んで大活躍するのも見もの。クライマックスの空港でのバトルシーンはエクスペンダブルスシリーズ屈指の名シーンです。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】クリストファー・ノーラン/【脚本】クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン/【出演】クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン, 【レビュー】「正義とは何か」を観ている側に突きつける作品です。なんといっても故ヒース・レジャーが演じたジョーカーが最高ですよ。役作りのためにホテルに1ヶ月間引きこもり、狂気のジョーカーが憑依したかのような演技で魅せてくれます。とくに、とくべつ戦闘力が高いわけでもないからこその、相手の心理を巧みに操り、自分のペースに持ち込むジョーカーの心理戦。画面からヒリヒリした緊張感が伝わってきます。ゴリゴリのマッチョな敵にどでかいバズーカで脅されるよりも、このジョーカーに銃を突きつけられるシーンの方がよっぽどゾッとする。後味の悪いラストも含めて、名作です。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】クリストファー・ノーラン/【脚本】クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン/【出演】クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、アン・ハサウェイ、トム・ハーディ, 【レビュー】前作『ダークナイト』に比べると、エンタメ寄りになった本作。全体的なテイストもマイルドになってます。個人的にはトム・ハーディ演じたベインは良い悪役だったと思うのですが、真の黒幕の最期やラストのブルース・ウェインの行動もあって、前作ほど評価されていない感はあります。ただ、アン・ハサウェイ演じるキャットウーマンがセクシーだし可愛いしで、最高じゃないですか。それが観られただけでも良しとしましょう。, 【配給】SPE/【監督】マーク・ウェブ/【脚本】ジェームズ・ヴァンダービルト、アルヴィン・サージェント、スティーヴ・クローヴス/【出演】アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン, 【レビュー】スパイダー・ウェブを使ったスパイダーマンのアクションが非常によくできています。敵をがんじがらめにしたり、摩天楼を移動したり、まるでユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションのような楽しさがあります。これまでのどのスパイダーマンの作品よりも、青春映画、恋愛映画としての側面を色濃く反映させているのも特徴です。これまで多くのアニメ、実写映画、特撮ドラマにもなった「スパイダーマン」。来年は新作映画『スパイダーマン ホームカミング』も公開されます。, 「スパイダーマン」のアニメ、実写映画、特撮ドラマをまとめた記事を書きました。あわせてこちらもどうぞ。, 【配給】UIP/【監督】マイケル・ベイ/【脚本】アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー/【出演】シャイア・ラブーフ、タイリース・ギブソン、ジョシュ・デュアメル, 【レビュー】はっきり言って、ストーリーはあってないようなもの。冴えない高校生がロボットたちと心をかよわせ、惑星レベルの戦いに自ら身を投じる過程をもう少し丁寧に描いてほしかった。とはいえ、トランスフォーマーの変形ギミックと殴り合いは「楽しい」のひとこと。とくに変形時のSEは気持ちが良い。画面いっぱいにガチャガチャしていて騒がしく、やたらと情報量の多い場面が続きますが、それがマイケル・ベイ監督のトランスフォーマーらしさでもありますね。, 【配給】パラマウント/UIP/【監督】ブライアン・デ・パルマ/【脚本】デヴィッド・コープ、ロバート・タウン、スティーヴン・ザイリアン/【出演】トム・クルーズ、ジョン・ヴォイト、エマニュエル・ベアール, 【レビュー】「MI2」以降は派手なアクション映画寄りになっているきらいがありますが、改めて観てみると、「MI1」はTHE・スパイエンタテインメントという印象。テレビ予告などでよく見る宙吊りのシーンや、急行列車の上でヘリに襲われるシーンも、かなり緊張感があってハラハラさせられます。「本当の黒幕はだれか」「裏切り者はだれか」の謎解きも、この作品の楽しい要素のひとつです。, 【配給】パラマウント映画/【監督】ブラッド・バード/【脚本】アンドレ・ネメック、ジョシュ・アッペルバウム/【出演】トム・クルーズ、ポーラ・パットン、サイモン・ペグ、ジェレミー・レナー, 【レビュー】過去3作に比べてキャラクターの感情描写は極力カットしてテンポよく展開、非常に緊張感のあるサスペンスに仕上がっています。ただし、派手なミッションも悪意むき出しの敵も出てきません。ひたすら不可能と思われるミッションをこなしていく、「スパイ大作戦」らしさが醸されています。もしかしたら、その点を評して過去作よりも地味になったと感じるファンの方もいらっしゃるかもしれません。, 【配給】ギャガ / ポニーキャニオン/【監督】ライアン・ジョンソン/【脚本】ライアン・ジョンソン/【出演】ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント, 【レビュー】タイムマシンで突然現れた標的が、暗殺者によって瞬時に殺害されるというショッキングなヴィジュアル、適度に未来的で、実際に「そうなってそうな」2044年の造形、どれだけメイクで寄せてもぜんぜん似てないジョゼフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリス。いろんな意味で独自の魅力が詰まった作品です。衝撃のラストにぜひご注目。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】スティーヴン・スピルバーグ/【脚本】マイケル・クライトン、デヴィッド・コープ/【出演】レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール, 【レビュー】アニメでしか実現できなかったと思いこんでいた、斬新な映像表現が見事。「いま夢の何回層めにいるのか、それとも夢なのか現実なのか」このあたりが非常に入り組んでいて、1回の鑑賞ですべてを理解するのは少々難儀しますが、それがあまり気にならないほど、ストーリーでぐいぐい引き込まれていきます。ラストの「駒」が意味するものは?鑑賞後に語りたくなる作品です。ジョゼフ・ゴードン=レヴィットやトム・ハーディといった、後の超大作で主役級の活躍を見せる俳優が共演しているのも魅力。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】スティーヴン・スピルバーグ/【脚本】マイケル・クライトン、デヴィッド・コープ/【出演】サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム, 【レビュー】公開から20年以上が経った今でも色あせない名作のひとつ。フルCGで描かれた恐竜の実在感、恐竜の姿そのものよりも、足音や物体の振動で恐竜の「ヤバさ」を表現した演出は見事。厨房で繰り広げられる、ラプトルとの息を呑む「究極のくれんぼ」の緊張感!ラスト、助けに来てくれたあいつの「いよっ!待ってました!!」的なかっこよさと来たら!音楽も合わさって極上のクライマックスシーンに仕上がっています。, 【配給】東宝東和/【監督】ポール・バーホーベン/【脚本】ロナルド・シュゼット、ダン・オバノン、ゲイリー・ゴールドマン/【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン, 【レビュー】「体中の血液が沸騰して目ン玉がボロッ」「ババアの顔がパカパカパカッと割れてシュワちゃんの顔!」など、ビジュアル的にも楽しませてくれますし、センス良すぎるシュワちゃんの、「人を殺しておいて捨て台詞」も最高です!「離婚成立だ! (どんっ!!)」贅沢を言えば、ぜひHuluさんには吹替版の配信をお願いしたい。, 【配給】UIP/【監督】ロバート・ゼメキス/【脚本】ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル/【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン, 【レビュー】TVのロードショーでよく放送されていたせいか、この手の映画は吹替版のイメージが強くはありませんか?この「BTTF」もそのひとつ。Huluの吹き替え版はあまり評判が良くないんですが、それでもこの作品は吹き替え版で観ることをおすすめします。あらゆるファッション、デザイン、人々の趣向に、80年代アメリカのゴチャゴチャ感が上手く反映されてて、とても気持ちがいいですね。ラストの、マーティの家族に起こったことが、本当にハッピーエンドと言えるかどうか、個人的には疑問ですが...それでも、伏線の回収がことごとく見事な、タイムスリップもののお手本とも言える作品。, 【あらすじ】男の名はブレスリン (スタローン)。世界屈指のセキュリティ・コンサルタント=脱獄のプロのブレスリンは、自ら設計に関わった絶対攻略不可能なこの監獄の脱出計画を練り始める。しかしその前に立ちはだかったのは、凶暴な手下たちを率いる囚人たちのボス、ロットマイヤー (シュワルツェネッガー) だった。, 【レビュー】やっぱりスタローンとシュワちゃんの、スーパースター同士のデート...もとい共演は、脱出不可能な監獄が舞台でないともの足りないですね!シーンの端々にふたりの代表作のオマージュが散りばめられているのが、ファンとしては嬉しいところ。予告動画から盛大にネタバレしているので、本当にこの作品を楽しむなら、事前知識まったくのゼロで観ることをおすすめします。, 【配給】プレシディオ/【監督】ティモ・ヴオレンソラ/【脚本】マイルズ・チャップマン、ジェイソン・ケラー/【出演】ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー, 【レビュー】比較的セーフな部分でナチスを扱っていて、パロディやブラックユーモアも満載です。ナチス映画としてひとつの転換点となった作品ではないでしょうか。さすがにナチス式敬礼のシーンは笑った。はっきり言ってバカ映画ですが、案外CGとか頑張ってます。ナチス映画についてまとめた記事を書きました。アクション、コメディ、ドキュメンタリーと、さまざまなかたちで描かれる「ナチス・ドイツ」映画はこちらをご覧ください。, 【配給】カルチュア・パブリッシャーズ/【監督】マシュー・ヴォーン/【脚本】ジェーン・ゴールドマン、マシュー・ヴォーン/【出演】アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ=プラッセ、クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ, 【レビュー】クロエ・G・モレッツちゃんを一躍スターダムに押し上げたバイオレンス・アクション・コメディ。何度観ても痛快で面白いです。軽妙な音楽をバックにマフィアを容赦なくブチ殺しまくる、ヒットガールの超絶アクションを拝めるだけで多幸感ハンパない。また、劇中でYouTubeやMySpaceなど、ソーシャルネットワークの特性をふんだんに使っているところも、現代のヒーロー映画らしさが出ていますね。最後は正統派ヒーローものらしいハッピーエンド。, 【配給】パラマウント映画/【監督】クリストファー・マッカリー/【脚本】クリストファー・マッカリー/【出演】トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー、ゲイリー・レヴィンソン, 【レビュー】出たーっ!ジャック・リーチャー!!トムが『ミッション・インポッシブル』で魅せるスタイリッシュなイーサン・ハントとは一味違った渋みのあるアクション、立ち振舞で魅せてくれます。70年代の古き良きカーアクション、格闘アクション、そしてアナログならではの「粋」を味わえ!『アウトロー』にハマったら、続編の『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』もぜひ。, 【関連記事】日本よ、これが54歳のトム・クルーズだ。『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』レビュー, 【配給】ムービーアイ/【監督】マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー/【脚本】マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー/【出演】ジェイソン・ステイサム、エイミー・スマート, 【レビュー】出たーっ!ステイサム!強すぎる!!人間版『スピード』(キアヌ・リーブス主演)です。安全すぎても危険すぎてもダメという、常にギリギリの水準を維持してないと死ぬ設定。「アドレナリンを分泌するか摂取するアイデア」と「殺しのアイデア」満載で、最後まで楽しませてくれます。縫製工場のアクションの痛々しさと言ったら…でも最高。バイオレンス、エロ、ナンセンス、そして何よりステイサムのアクションがお好きな方におすすめ。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】ロバート・クローズ、ブルース・リー/【脚本】マイケル・オーリン/【出演】ブルース・リー、ジョン・サクソン、ジム・ケリー, 【レビュー】映画ライターの高橋ヨシキ氏いわく、「ブルース・リーはキリストより偉大」「キリストは十字架に貼り付けられて死んだが、ブルース・リーはそこで立ち上がって反撃するから強い」。この言葉以上にブルース・リーを表現する言葉はないでしょう!正直、ストーリーじたいはそこまで面白くありません。ブルース・リーが動いて、喋って、闘っているだけで、絵になるんです。映画になるんです!アジアを代表する超有名スターの作品を、いま観ないでどうするんですか!, 【配給】ポニーキャニオン=東宝東和/【監督】ピーター・バーグ/【脚本】ピーター・バーグ/【出演】マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ, 【レビュー】どれだけ最新鋭の装備を整えたとて、戦場とは人と人とが殺し合うもの。緊張感があり、恐怖感があり、そして悲劇が残る。受け取るメッセージは人それぞれです。アメリカのプロパガンダ映画ととらえる向きもありますが、純粋に戦争アクションとして観てみたらどうでしょう。非常にクオリティ高いですよ。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】ドミニク・セナ/【脚本】スキップ・ウッズ/【出演】ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー, 【レビュー】ジョン・トラボルタ演じるガブリエルと、ヒュー・ジャックマン演じるスタン・リーの頭脳戦がメインのはずなのに、全編わたってアメリカ的大味バカ映画っぽさが醸し出されている。さらに、あんまり必要のないカーチェイスや銃撃戦や大爆発やお色気シーンが作品に華を添えます。だが、そのゴチャゴチャのごった煮感が良いんです。, 【配給】UIP/【監督】リドリー・スコット/【脚本】デヴィッド・フランゾーニ、ジョン・ローガン、ウィリアム・ニコルソン/【出演】ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン, 【レビュー】序盤のローマ軍対バーバリアンの戦争からすでにクライマックス、最高にアガります。格闘、騎馬、戦車戦のアクション映画としても楽しめる一方、剣闘士ゆえにローマ市民の娯楽を満たすため、望まぬ殺し合いをしなければならない悲哀も同時に描いている。だかからこそ、この作品はアカデミー賞にも選ばれ、名作と呼ばれるのでしょう。悲劇ではありますが、最後にちゃんと希望が残されているところがまた良いんです。, 【配給】カルチュア・パブリッシャーズ/【監督】ベニー・チャン/【脚本】ベニー・チャン/【出演】アンディ・ラウ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ジャッキー・チェン, 【レビュー】アンディ・ラウとジャッキー・チェンの2大スターの共演。さらに、超絶イケメンなのに残虐な悪役を演じるニコラス・ツェー。観ないわけにはいきますまい。『少林寺』といえば82年のリー・リンチェイ(ジェット・リー)主演作が有名ですが、それのリメイクにとどまらず、21世紀のパワーアップしたカンフーアクションと、人間の生き死にを問う重厚なストーリーがプラスされています。それにしても、ジャッキーの、彼の過去作にオマージュをささげたアクションシーンは、もはや癒やしの領域ですね。, 【配給】東宝東和/【監督】レニー・ハーリン/【脚本】マイケル・フランス、シルヴェスター・スタローン/【出演】シルヴェスター・スタローン, 【レビュー】山岳救助の話と思いきや、やってることは雪山でのスタローン無双でした(だが、それがいい)。白銀のロッキー山脈を舞台に、スタローンがTシャツ1枚で駆け上り、Tシャツ1枚で氷の湖を泳ぎ切る!スタローンだからこそできるアクション!宙吊りになった、グラグラのヘリコプターの上での拳と拳の殴り合いを、その目に焼き付けろ!, 【配給】SPE/【監督】サム・ライミ/【脚本】デヴィッド・コープ/【出演】トビー・マグワイア、ウィレム・デフォー、キルスティン・ダンスト, 【レビュー】いま改めて観てみると、けっこうCGの粗が目立っちゃったりもしてるんですが、筆者が初めて劇場で観たスパイダーマンということで、後年の『アメイジング・スパイダーマン™』よりも、こちらの方が好み。宿敵・ゴブリンとの決戦も楽しいのですが、中盤のNY市民を助けるシーンこそ、「親愛なる隣人」スパイダーマンの真骨頂ではないでしょうか。アメコミヒーローは戦うだけじゃなく、市民を助けして、悪を倒してこそ。, 【配給】東宝東和/【監督】ジェームズ・キャメロン/【脚本】ジェームズ・キャメロン、ウィリアム・ウィッシャー/【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング, 【レビュー】宿敵T-1000のヴィジュアルを観てもわかるように、前作から7年の期間を経て、CGが格段にパワーアップしています。感動のラストを含め、シリーズ最高傑作との呼び声も高いですね。T-800が人間の味方となって闘うという展開はアツいものがありますが、個人的にはターミネーターの持つ「絶対に勝てなさそう」感がちょっとだけマイルドになっていて、緊張感という点ではどうしても「1」より弱まった印象を持ってしまいます。それでも、『ターミネーター2』単体で見れば、名作であることは疑いようがありません。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】ガイ・リッチー/【脚本】マイケル・ロバート・ジョンソン、アンソニー・ペッカム、サイモン・キンバーグ/【出演】ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング, 【レビュー】推理小説の実写版というよりは、アクションもできるホームズを楽しむ「シャーロック・ホームズ」。小説とはほぼ別ものと捉えたほうがいいかもしれません。お話じたいも大味で、ところこどろご都合主義的に見える部分も。ただ、主演二人の演技、アクションは十分に堪能できますし、19世紀ロンドンの薄暗い雰囲気もよく出てます。よりサスペンスとしての「シャーロック・ホームズ」を楽しむなら、Huluで配信中のベネディクト・カンバーバッチ主演の英国ドラマ『SHERLOCK』をオススメ。, 【配給】松竹/ポニーキャニオン/【監督】キム・ジウン/【脚本】アンドリュー・クノアー/【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー、ロドリゴ・サントロ、フォレスト・ウィテカー, 【レビュー】年をとってもシュワちゃんはやっぱりスーパースターですね!アクション俳優アーノルド・シュワルツェネッガーが、長年の蓄積と政治家経験によってアクションも演技も佇まいも重厚になったと感じさせる一本。単純なスカッと爽やか系のアクションにとどまらず、韓国映画流のヒリヒリとした緊張感と、傷つき倒れていく仲間とのエモーショナルなシーンが全体をグッと引き締めています。, 【配給】パラマウント映画/UIP/【監督】スティーヴン・スピルバーグ/【脚本】ジェフリー・ボーム/【出演】ハリソン・フォード、ショーン・コネリー, 【レビュー】シリーズ中ダントツに面白い作品との呼び声も高いため、「最後の聖戦」ピックアップしました。ショーン・コネリーとハリソン・フォード、名優ふたりがジョーンズ親子として豪華共演を果たしている本作。キャストの高齢化もあって、アクションは過去シリーズに比べ少しボリュームダウンしていますが、その分ストーリーに厚みがプラスされています。アクションはもの足りなさがあるにせよ、名優ふたりの掛け合いも微笑ましいし、紀行としても楽しいしで最高です。, 【配給】日本ヘラルド/【監督】スティーヴン・ノリントン/【脚本】デヴィッド・S・ゴイヤー/【出演】ウェズリー・スナイプス、スティーヴン・ドーフ、クリス・クリストファーソン, 【レビュー】小難しい思想性がほぼ皆無の、シンプルな勧善懲悪映画です。本編開始直後からウィズリー・スナイプスのド派手なガンアクション、スタイリッシュなソードアクション、そして筋肉アクションが堪能できます。昨今はやりの難解なヒーローものに飽きた方にオススメしたい、スカッと爽やかなアクション映画に仕上がっています。, 【配給】東宝東和/【監督】ジョージ・P・コスマトス/【脚本】シルヴェスター・スタローン、ジェームズ・キャメロン/【出演】シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ, 【レビュー】「帰還兵の悲哀とか、反戦メッセージといいから、とにかく大暴れするランボーが観たい!」というかたはぜひこちらを。「1」であれだけ頑なに戦うのを拒んでいたランボーが、やけにあっさりと戦場に向かうのはまあ良いとして。中盤のランボー肥溜め拷問にはじまり、「マードック 命をもらいに行くぜ」からのランボー大暴れ、後半のアガりっぷりは最高です。最後の最後に祖国愛の吐露で締めるあたりも「ランボー」らしさが出ていてグッド。, 【配給】 日活/【監督】フェリックス・チョン、アラン・マック/【脚本】フェリックス・チョン、アラン・マック/【出演】ドニー・イェン、チアン・ウェン、スン・リー, 【レビュー】ドニー・イェン兄貴が演じる三國志の英傑・関羽と、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でドニー兄貴の相棒として登場するチアン・ウェン兄貴が曹操を演じるとなれば、これは観ないわけには行きますまい。人間ドラマの方に時間の大半が割れているため、大軍同士が戦うド派手な合戦シーンこそありません。それでもドニー兄貴のカンフーアクションは健在です。これに加えて大軍を相手に無双するドニー関羽が観られれば、文句なしの傑作!, 【配給】東宝東和【監督】マーク・フォースター/【脚本】マシュー・マイケル・カーナハン、ドリュー・ゴダード、デイモン・リンデロフ/【出演】ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス, 【レビュー】日常に異常が突然浸透してくる序盤から、主人公が超人的な活躍を見せる中盤、ゾンビを豪快にバーベキューにして一件落着、というじつにアメリカらしいダイナミックなゾンビ映画。人間がゾンビ化していく過程は観ていてこたえるものはありますが、「ウォー」と名のつくタイトル通り、戦争下におけるひとつのミッションの顛末を描いたような本作は、全体をとおしてカラッとした印象です。 それぞれ意思を持って動いているような、CGで描かれた大量のゾンビにもご注目。, 【配給】松竹/【監督】石井隆/【脚本】石井隆/【出演】佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人、椎名桔平, 【レビュー】まだバブルの残り香がする90年代の雰囲気がグッド!出てくる登場人物がことごとく狂ってるのに色気があって、ヒリヒリする魅力をたたえています。とくにヒットマンを演じたビートたけしは圧巻。『アウトレイジ』でもキレッキレのバイオレンスなヤクザ役でしたが、こちらでは存在そのものが刃物のようなヒットマンを演じています。また、劇中でかわされるちょっとしたアクションで、登場人物の危険性や男同士の危うい関係を示唆しているところも良い。最高にデンジャラスな俳優たちの怪演、共演をご堪能あれ。, 【配給】松竹/【監督】押井守/【脚本】伊藤和典/【出演】大林隆之介、榊原良子、冨永みーな、古川登志夫, 【レビュー】東京を舞台に戦争が起こるという未曾有の事態にもかかわらず、関心を示さない一般の市民、自衛隊、警察、行政がそれぞれ足を引っ張り合う、在日米軍の圧力でようやく自衛隊が動く、など現実でも起こりそうな状況を描いています。押井守監督が手がけた作品のなかでも1、2を争う傑作ではないでしょうか。原作の『パトレイバー』とは雰囲気が違って、かなりリアル路線、シリアス路線に振り切っています。さらに、レイバーの登場も冒頭とクライマックスの数分間にトドメられており、よりリアルさが増しています。リアルと非リアルのバランスが絶妙だからこそ、突き抜けて面白い。, 【配給】ギャガ/【監督】エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ/【脚本】エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ/【出演】フランソワ・クリュゼ、オマール・シー, 【レビュー】実話を元にした作品です。五体満足で体力的にも恵まれているが何も持たざる男と、富と名声はあるが麻痺で身体の自由が効かない男の交流。いずれも不自由な人生を送るなか、互いの障害を笑いに変え、武器に変え、いつしか二人は固い絆で結ばれていきます。まさに「最強のふたり」の物語と言えるでしょう。学校の先生がたにはの道徳の授業でぜひ流してほしい一本。, 【配給】東宝東和/【監督】バリー・ソネンフェルド/【脚本】デヴィッド・コープ、ジェフ・ナサンソン、イータン・コーエン、マイケル・ソッチョ/【出演】ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン, 【レビュー】MIBシリーズで一番好きな「MBIII」。前作までの設定をいろいろぶち壊しているような気がしなくもないですが、上質なSFアクションというよりも、「何でもあり」のコメディとして観てこそ、MIBの楽しみ方というものではないでしょうか。それでいて、ラストは意外なくらい心を動かされます。シリーズの終わらせ方としてはとても良い。切なく心温まるラストシーンをお楽しみください。, 【配給】コロムビア映画/【監督】アイヴァン・ライトマン/【脚本】ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス/【出演】ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス、シガニー・ウィーバー、リック・モラニス, 【レビュー】80年代を代表する一級のコメディ映画。コメディではありながら、変わり者たちが人助けをしながら、最後はNY市民の声援を背に浴びて最大の悪に立ち向かうという、王道のヒーローものでもあるんですよね。それと併せて、この時代だからこそ出来た、人物も、ファッションも、建物も、価値観も含めての「80年代のアメリカ」感が味わえるのも、この作品の魅力です。悪魔に憑依されてエロくなってしまったシガニー・ウィーバーの演技も見もの。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】ロブ・ライナー/【脚本】ジャスティン・ザッカム/【出演】ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン, 【レビュー】ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという名優を迎えて「最高の人生とは何か」を描き出した傑作。ひとつの観光映画としても楽しめますし、人生や家族というものに思いを致さずにはいられない人間ドラマとしても堪能できます。いかにもといった「お涙ちょうだいシーン」を挟まずとも、名優の演技と上質な演出でしみじみと感動させられるのは見事。さらには、劇中の台詞がことごとく刺さる刺さる… まさに名言製造映画ですね。, 【配給】松竹/【監督】本木克英/【脚本】土橋章宏/【出演】佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文, 【レビュー】歴史の教科書でしか知り得なかった「参勤交代」を、ここまでのエンターテイメント時代劇に仕上げてしまったのはじつにお見事。参勤交代の顛末を描くだけかと思いきや、コメディ、シリアス、本格的な殺陣までしっかり準備されています。ぶっ飛んだタイトルからフィクション要素の強い作品かと思いきや、時代性を完全に無視しているわけではなく、当時の文化、経済、身分制度などが巧みに織り込まれています。登場人物もそれぞれ魅力的で、飄々としているけどリーダーシップがあって抜刀術の使い手という主人公・内藤政醇を演じた佐々木蔵之介さんはもちろん、男ばかりのシーンに華を添える深田恭子さん演じるお咲もまたかわいらしい。, 【配給】東宝/【監督】李闘士男/【脚本】大森美香/【出演】松山ケンイチ、加藤ローサ, 【レビュー】「奇抜な青春もの」かと思いきや、実はかなり正統派の「ヒーローもの」です。ヒーロー(クラウザー)としての活躍、仮の姿と実際の自分(根岸)の間での葛藤、現実と向き合うことで味わう挫折、そして偽らざる自分とヒーローである仮の姿に折り合いをつけ、ふたたび舞台へ復活する…と、ヒーローものの文脈をしっかりと踏まえた構成になっています。仕事上の自分とプライベートの自分、人前で演じる自分と素の自分といった目線で観てみると、また面白い発見があります。本格的なメタルファンからすると「メタルなめんな」映画なのかもしれませんが、そうでもない、メタルとはライトな距離感を持った人が観ると、かなり楽しめる作品になるのでは。, 【配給】東宝/【監督】周防正行/【脚本】周防正行/【出演】役所広司、草刈民代、竹中直人、田口浩正, 【レビュー】『麗しのサブリナ』『アパートの鍵貸します』のビリー・ワイルダーが絶賛した作品。おそらくこの映画が公開されるまでの社交ダンスは「中高齢者がたしなみでやるもの、クラシックなもの」というイメージだったと思います。それを一変させ、一級のコメディドラマにしてみせた周防正行監督の手腕は賞賛に値するのではないでしょうか。社交ダンスによって徐々に明るくなっていく杉山と、それを見た家族が不倫と疑い調査を依頼するというコメディ、ベタだけどそこが面白い。ダンスの美しさだけでなく、競技としてのエンターテイメント性も楽しめる作品になっています。, 【配給】東宝/【監督】周防正行/【脚本】周防正行/【出演】本木雅弘、清水美砂、柄本明、竹中直人, 【レビュー】『Shall we ダンス?』の周防正行監督作品。当時演技のできるアイドルとして絶頂の人気だったモックンこと本木雅弘に、マワシを付けて相撲を取らせるなんてよくやったなあと。ひたむきに相撲に取り組み、体を作り込んだ彼の演技に拍手を贈りたくなりますね。イケメンが相撲を取るというビジュアルは奇抜だけど、王道スポ根モノとして楽しめる作品です。『Shall we ダンス?』で主人公が勤める会社の同僚・青木富夫を演じた竹中直人が、こちらでは同姓同名のキャラで相撲部の先輩部員を演じています(他の周防正行監督作品にも登場。小津安二郎作品へのオマージュ)。そういった監督の遊びゴコロも注目ポイント。, 【配給】オライオン/ワーナー/【監督】ジョナサン・デミ/【脚本】テッド・タリー/【出演】ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス, 【レビュー】レクター博士の全能感がヤバい。レクター博士の「神」性、バッファロー・ビルの凶悪性だけでもお腹いっぱいなのに、異常なシーンのなかにクラリスの日常のシーンが挟まれることで、いっそう2人の異常さが際立つというしかけ。ラスト10分、クラリスの潜入捜査のシーン、「見る側から見られる側への立場の転換」が、これほどの緊迫感を生むとは... エグいシーンもありますが、グイグイ引き込まれます。ぜひ敬遠などせずに観てほしい一本です。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】ティム・バートン/【脚本】セス・グレアム=スミス/【出演】ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター、エヴァ・グリーン, 【レビュー】エヴァ・グリーンとクロエ・モレッツの美しいお姿が拝めるだけで眼福でございます。全編に散りばめられたベタな時代錯誤ギャグが地味に笑えます。後半はちょっと失速気味ですが、ジョニー・デップ&ティム・バートンタッグの、ブラックジョーク的な作風がお好きな方におすすめの作品です。, 【配給】松竹/【監督】クリストフ・ガンズ/【脚本】ロジャー・エイヴァリー/【出演】ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー, 【レビュー】原作ゲームをなぞりながらも、映画独自のストーリーが展開していく作品。ゲームの方をプレイしたことがある方ならぜひおすすめ。クリーチャーのビジュアルや残酷な処刑シーンはグロさがあるものの、テンションあがる一方、全体に漂う悲壮感と、決してハッピーとはいえないラストが「サイレントヒル」らしさを醸しています。, 【配給】ワーナー・ブラザース/【監督】スタンリー・キューブリック/【脚本】スタンリー・キューブリック、ダイアン・ジョンソン/【出演】ジャック・ニコルソン, 【レビュー】ジャック・ニコルソンの「顔芸」がネタにされがちですが、それだけじゃないんですよ!キューブリックお得意の、異常者の頭の中を覗き込むようなドキドキと恐怖感を味わえる作品です。気持ち悪いほどの「左右対称なカット」が、この作品の異常性をさらにかきたてます。心配していた?モザイク処理もなく、しっかりと見せるところは見せているところ、Huluさんに拍手を贈りたい!, 【配給】UIP/【監督】トム・ホランド/【脚本】ドン・マンシーニ、ジョン・ラフィア、トム・ホランド/【出演】, 【レビュー】まずタイトルの見せ方が良い。まだ殺人鬼の魂も入っていない、可愛いお人形のはずなのに、おもちゃ屋にずらっと並んだチャッキー人形の不気味さがグッド。ここが作中で一番怖いかもしれません。 それから中盤、チャッキーが魂を吹き込まれてからがまた面白い。チャッキー自身はたいして怖くないんですよ。チャッキーに翻弄される家族がこれまた、余計に恐怖感を煽る演技をするんですよね~ ホラーが苦手な方でも気軽に観られる作品ですので、オススメ。, 【配給】日本ヘラルド映画/【監督】サム・ライミ/【脚本】サム・ライミ/【出演】ブルース・キャンベル, 【レビュー】スプラッター系ゾンビ映画の金字塔。B級映画の中の一級品。グロいと言えばグロいんですが、それほど怖い映画というわけでもありません。ことあるごとに吹っ飛ばされては必ず棚の下敷きになる主人公が有名です。調子に乗った若者が不気味な森の宿で一泊するとか、パンツ一丁で逃げ回るヒロインが出てくるとか、とにかくホラー映画のお手本のような作品と言えます。CG全盛の現代の目で見るとどうしてもチープに感じる部分はありますが、特殊メイクやクレイアニメを駆使して作り上げられたグロテスクなシーンは、今となっては貴重なのかもしれませんね。, 【配給】東宝/【監督】市川崑/【脚本】長田紀生、日高真也、市川崑/【出演】石坂浩二、島田陽子、あおい輝彦, 【レビュー】逆さの死体やスケキヨマスクのビジュアルが強烈過ぎて、パロディとして多用される作品でもありますが、期待以上の面白さを味わえるということでおすすめしたい一本。ぜひ2回鑑賞してみてください。一度めはわからなかったところもそのまま流して観て、次に時代劇研究科の春日太一さんの解説を聴いてからもう一度観ると、作品の奥深さ、キャストの妙、計算しつくされたシーンに驚かされます。『新世紀エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』の庵野秀明監督に引き継がれた明朝体のテロップにもぜひご注目。, 【配給】東宝/【監督】中田秀夫/【脚本】高橋洋/【出演】松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀, 【レビュー】今となってはギャグ要素のひとつとなってしまった「貞子」ですが、当時を知る人間からすると、「なんて恐ろしいホラー映画を作ったのか!面白い!」という思い。当時筆者は中学生でしたが、もう怖かったですよ~怖いんだけど画面から目が逸らせない。釘付けになって観てました。間違いなくジャパニーズホラーのエポックメイキング的作品です。その『リング』も公開されてから約20年。今となってはベテラン女優となった竹内結子さんが「貞子より怖い」顔芸を披露しているところもご注目。「リング」シリーズを知らない今の若い世代の人にぜひ当時の筆者が味わった恐怖を体感してほしいですね。, 【配給】アスミック・エース/角川映画/【監督】ロブ・ライナー/【脚本】マーク・オズボーン、ジョン・スティーヴンソン/【出演】ジョナサン・エイベル、レン・バーガー, 【レビュー】「海外のアニメと言えば、ディズニーアニメ一択」そう思っていた時期が筆者にもありました。正直、ドリームワークスのアニメ、ナメてました。この『カンフー・パンダ』は傑作です。オープニングの絵巻風アニメから没入感がハンパない。肝心のカンフー・バトルも王道を押さえつつ、コメディ、アクション、師匠と弟子の絆、見せるところはしっかり魅せてくれています。, 【配給】パラマウント/【監督】ディーン・デュボア、クリス・サンダース/【脚本】ディーン・デュボア、クリス・サンダース、ウィル・デイヴィス/【出演】ジェラルド・バトラー、ジェイ・バルチェル, 【レビュー】『カンフー・パンダ』と並んで、ディズニーアニメを超えうるドリームワークス。アニメのひとつだと思います。ストーリー良し、ビジュアル良し、アクション良し。ドラゴンの可愛さは言うまでもなく、ドラゴンが飛び回るアクションも楽しめるし、ラストの「ボス」との戦いはアイデア満載でワクワクします。悪を倒してハッピーエンド!とは一味違う、主人公を「甘えさせない」ラストは感動必至!, 【配給】アスミック・エース/【監督】ニック・パーク、スティーヴ・ボックス/【脚本】スティーブ・ボックス、ニック・パーク、マーク・バートン、ボブ・ベイカー/【出演】, 【レビュー】まずびっくりしたのは欽ちゃんこと萩原欽一さんのウォレスの声。声優としての欽ちゃんはこの映画で初めて経験しましたが、まんま欽ちゃんの声なのに違和感もなく、すごく合ってる。そして当たり前だけど、上映時間の80分近くがすべてクレイアニメで出来ていることに驚愕。そのクオリティたるや。なんでこんなに違和感なくヌルヌル動くんだ!と、感動すら覚えます。, 【配給】コミックス・ウェーブ/【監督】新海誠/【脚本】新海誠/【出演】水橋研二、近藤好美, 【レビュー】鑑賞した個々人の恋愛経験だったり、恋愛論で抱く感想も変わってくることでしょう。最後まで気持ちを打ち明けない、煮え切らない主人公が批判されがちなんですが、それこそ新海誠作品の魅力である、そこはかとない「もどかしさ」だと思うんですよね。決して気持ちの良い恋愛や青春を描いた作品ではありません。アニメファンやアニメオタクを通り越して国民的に大ヒットしている『君の名は。』が、新海誠監督の作品としてはイレギュラーなほど爽やかなんですよ。新海誠監督の全ての作品に共通する、「美しい空」「主人公たちの心情を映し出す空」にもぜひご注目。, 【配給】東宝映像事業部/【監督】新海誠/【脚本】新海誠/【出演】入野自由、花澤香菜, 【レビュー】映像美は言うまでもなく一級品なんですが、ちょっと難解にすら思えるふたりの恋愛模様に引き込まれるかどうかで、大きく評価が分かれる作品になるのではないかと思います。高校生と女性教師との恋愛なんて、危なっかしさしかないんですが、そこをエモーショナルに、いやらしさを一切排除して描ききるのは、さすが新海誠監督。45分という短さなので、サラッと観てみたら意外な掘り出し物だったと感じる人もいるかもしれませんね。ちなみに、同じ新海誠監督の『君の名は。』にユキノ先生が登場してます。見つけてみよう!, 【配給】アスミック・エース/【監督】高坂希太郎/【脚本】高坂希太郎/【出演】大泉洋、筧利夫、小池栄子, 【レビュー】高坂希太郎監督はスタジオジブリで『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』で作画監督を担当されているため、絵柄が実にジブリ的(制作はマッドハウスなので、ジブリは本作に一切関わっていません)。元恋人が実の兄貴の結婚相手...これは辛いっ!絵柄はジブリ的ですが、作風はいたって大人向け。とにかく無駄を削ぎ落として、47分という短い上映時間のなかにかなりの情報量を詰め込んでいます。最大の見所は自転車レースのシーン。力強く、早く、爽快感がある。興行的には振るわなかったようですが、ジブリの宮﨑駿監督をして「この映画がわかるやつは本物だ!」と言わしめたに作品です。, 【配給】ソニー・ピクチャーズ・クラシックス/【監督】今敏/【脚本】水上清資、今敏/【出演】, 【レビュー】原作者の筒井自身が監督の今敏との対談で映画化を熱望していたものが実現し、『パプリカ』は制作されました。奇抜で、意味不明で、エロくて、懐かしくて、どこか切ない、掴みどころのない「夢」に真摯に向かい合い、映像化してみせた作品。アニメだからこできた「夢」の描写が随所に散りばめられていて、クレイジーとしか言いようのない奇想天外なシーンの連続です。とくに中盤のパレードのシーンは圧巻。これまでに観たことのないような強烈なインパクトを味わうこと間違い無し!クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』は、この作品の影響を受けているそうです。, 【配給】コロンビア映画/トライスター・ピクチャーズ/【監督】今敏/【脚本】信本敬子、今敏/【出演】, 【レビュー】全編とおしてドタバタコメディでありながら、赤ちゃんの素性を探る話の軸と、ホームレス3人の過去を紐解いていく話の軸が同時進行していき、サスペンス的要素も織り込まれています。ホームレスの悲哀が描かれる一方、劇中で起こる出来事も、3人が出会う人物も、ことごとく運が良くて、「ご都合主義だ!」という批判もできるのですが、そこはリアリティーラインよりも「クリスマスの奇跡がもたらした出会い」から始まっているサプライズの連続を楽しんでいただきたいですね。, 当初はどのジャンルもまんべんなく「良い作品」をご紹介するつもりでしたが、個人の好みの偏りもあり、アクション映画の比率が多くなってしまいました。また、電子書籍化するにあたって、ブログの記事をそのままコピペするだけでは読者の方に申し訳ないと思い、【レビュー】の加筆修正を実施しましたが、そのためにまた映画を見直したりもして、思った以上の時間がかかってしまいました。, 本書を出版する目的のひとつとして、「ブログ開設2ヶ月程度の個人ブロガーでも、電子書籍を出版するのは簡単だ!」ということを証明するためというものがありました。実際、記事に加筆修正した本文の作成までに時間がかかり、さらに電子書籍用に適したデータにするための作業でも時間がかかり、12月中旬の出版となってしまいました。, これからも校正作業や、本書とブログのリンクなど、やるべきことは残っています。万万が一、本書を気に入ってくださった読者の方がいらっしゃいましたら、アップデート版をお待ちいただけると幸いです。, それでは、今後ともブログ「良い知らせと悪い知らせがある」をよろしくお願いいたします。最新映画の【レビュー】記事と自己満足の映画論でお待ちしております。, 「THE BEST 100 OF Hulu ~Huluおすすめ洋画・邦画100選~」, 乱丁・落丁本の場合は、下記宛にお問い合わせください。ご感想、ご意見などお問い合わせも下記へお願いします。, 新作にゴーサイン出したやつの名前を書いてやる。:映画『デスノート Light up the NEW world』レビュー, マーベル新作『ドクター・ストレンジ』がヒットしているので、これまでのマーベル映画をまとめてみる。, 「ローグ・ワン」ドニー・イェン出演記念!いま振り返ろうドニー・イェン主演映画おすすめ5選, 日本よ、これが54歳のトム・クルーズだ。『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』レビュー. 3年a組 オチ ひどい, 貴族探偵 7話 動画, グレイテストショーマン ヒゲ女 実在, ネットフリックス ランキング 韓国, ウイニング グローブ 偽物, 岳 漫画 無料, 島を 買う 関東,
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